死亡時の子どもの大学費用どう用意するのが一番良いの?

もしもの時の準備として備えておかなければいけないお金には教育費があります。特に大学資金は多額のお金が必要になりますのでしっかり準備をしたいです。

死亡時の子どもの大学資金をどんなタイプの保険で準備するのがベストなのでしょうか?

結論から話しますと死亡時の子どもの大学費用の準備として一番良いのは「定期保険」です。 ではなぜ定期保険がベストなのかを順を追って説明していきたいと思います!

大学費用はどのくらい?

まず大学の種類によってどのくらい必要になるか見てみます。

どの進路に進むかで大きく金額が違っており私立短大と私立理系とのさは2倍以上になります。

大学の種類大学入学から卒業までにかける教育費用
私立短大366.5万円
国公立大学481.2万円
私立文系689.8万円
私立理系821.6万円

出典 令和3年度「教育費負担の実態調査結果」

検討すべき死亡保険商品はどんなものがあるの?

保険商品保険料貯蓄性特徴
終身保険高い有り一生涯の保障があり、
保険料は定期生命保険より高いが貯蓄機能もあるため、
将来の大学費用を確保するために利用できる。
学資保険高い有り子供の教育費用を貯めるための保険で、
契約者が死亡した場合でも保険料の支払いが免除され
満期時には予定の学資金が支払われる。
収入保障保険安い無し契約者が死亡した場合に、
一定期間にわたり毎月一定額の保険金が支払われる保険。
毎月の生活費や教育費をカバーするのに適している。
定期保険安い無し特定の期間中に死亡した場合にのみ保険金が支払われる保険。
保険料が比較的安く、一定期間の大学費用をカバーするために適しています。

検討すべき保険の種類として「学資保険」「終身保険」「収入保障保険」「定期保険」があります。

今回は私立文系の資金689.8万円を父30歳子0歳の時点で準備するという前提でどの保険が良いのか考えてみましょう。

学資保険

まず学資保険で689万円を保障するとなると月の保険料が4万円以上掛かってしまい現実的ではないので選択肢として除外します。

終身保険

次に終身保険ですが保険金額700万円、払込期間を65歳にした場合月の保険料は1万円くらいになりますが貯蓄性があるので払込期間終了後は解約返戻金を老後の資金として流用できます。

NISAなどで投資をしないという人には向いている商品なのかもしれませんが流動性、倒産リスクや他の金融商品と比較したときの利回りなど考慮するとあまりおすすめはできません。

収入保障保険

一般的に収入保障保険は毎月年金方式で5万円や10万円と支給される保険なので入学資金や授業料等まとまったお金が必要なときは不向きです。

ただ一時金で受け取る方法もあるので選択肢としてはありなのかと思います。

注意点としては性質上毎月累計保障額が減っていきますので保障額が足らなくならないように最低保証期間を長くすることや、保障金を多く設定しておくことなどで必要保障額、今回で言うと大学資金の689万円を下回らないようにする必要があります。

定期保険

最後に定期保険は保険期間中に亡くなるとまとまったお金が入ってくるので今回のケースに一番適している保険です。

また保険料も多くの場合他の種類の保険と比べると1000円程度と最安で準備でき、色々なことを考えずに済むのでシンプルに備えることができます。

まとめ

以上が死亡時の子どもの大学資金を準備するのは定期保険が適している理由でした。

毎月の生活費など月々の費用をカバーするのには収入保障保険がおすすめですが今回のケースのようにまとまったお金が必要な場合は収入保障保険にプラスして定期保険に加入することをお勧めします。

ただ何を目的にするかや家族構成によってベストな保険は変わってきますので一度FPに相談することをおすすめします。